Docker 入門
Agenda
話すこと
- Docker自体の説明
- Dockerの基本的な使い方
話さないこと
- Dockerの環境構築
- Docker Desktopなどの使い方
Dockerとは
Dockerとはコンテナ型仮想化ソフトウェアである. Dockerは,コンテナの起動(Run),コンテナイメージの作成(Build),コンテナイメージの公開(Share)などの機能を持つ. 現在最も普及しているコンテナ型仮想化ソフトウェアであり,Amazon Web Service(AWS)のElastic Container Service(ECS)のようなコンテナプラットフォームや,開発者の開発環境など広く使われている. Dockerはコンテナの中でもアプリケーションコンテナを扱う. アプリケーションコンテナのことをDocker, Inc. は「A standardized unit of software (ソフトウェアの標準化された単位)」だと表現している. https://www.docker.com/resources/what-container
これは,コンテナとはコードと依存関係をパッケージ化したスタンドアロンなコンピューティング環境であり,高い可搬性(Portability)を持つということを指す. 要はDockerが入っているLinuxディストリビューションであればCentOSでもUbuntuでも同じコンテナイメージを用いてシステムを構築することができるというものである.
Dockerのアーキテクチャ
Dockerは大きく分けて3つの要素から構成される.
docker
コマンド: Dockerの操作を行うためのCLI- Dockerd: Dockerの操作を行うためのAPIを提供する
- Container Runtime: コンテナの実行や状態管理を行うシステム
containerd
: 高レベルコンテナランタイム, CRI Runtimerunc
: 低レベルコンテナランタイム, OCI Runtime